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携帯で撮った写真です。それと言葉がちらほら。クリック出来る所もあります。
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| 「晴れ間」 |
「言葉」 |
「可笑しい春」 Max Ernst |
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| 「あわ」 |
「daylight」 |
「硝子螺子」 |
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| 「裏」 |
「暗号」 |
「assemblage」 |
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| 「誰か知っているか」 |
「rhetoric」 |
「小さい私はあの頃は」 |
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| 「まどか」 |
「癖」 |
「忠ちゃん牧場」 |
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| 「蜘蛛」 |
「愚者のいる海」 |
「すなあらし」 |
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| 「失われた時を求めて」 |
「鋏」 |
「父親」※写真より複写 |
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| 「真昼の蜘蛛」 |
「頭痛」 |
「anagram」 |
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| 「武相荘」 |
「120」 |
「speed」 |
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ひなた
ものいはず
朽ちゆく山茶花
左様ならの 顔みせて
静かに離るる その姿
薄様の衣は褪せて
地に落つるひとひら
別れを惜しむ春の日の
最期の接吻 音もなし
桜花ばかりが花に非ず
うぐひすばかりが音に非ず
捻くれて 眺むるに
穏やかな顔をして
散りゆく山茶花
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| 「ものいはず」 |
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彼女の
関節の
あわいから
漏れる音は
去年、
そう、
去年だ。こんな寒い日の夕、はじめて降りた駅の路地に見つけた、昏い階段を地下におりるとある、深いウォルナット色した喫茶店にあった、切子硝子の砂糖壷の蝶番の感触だ。あの砂糖壷は重めのクラッシックのかかる無口な店主と客ばかりの中、ポットの湯気か煙草の紫煙か判らぬ靄のかかった店内に、かなり、とても、ひどく、恐ろしく似合う深い赤い色で、鋭利な刃物でサクサクと斬り付けられたような断面だけが透明な光を放っていたな。ご存知の通り甘党だから匙に1杯と半量、砂糖を華奢な大倉の青薔薇の絵付けのカップに入れるとき、その砂糖壷の上部の冷たそうなステンレス製の、磨かれているけど少し変型した蓋と蝶番を開閉させたら、湯気の湿気でちょっと固まった砂糖が蝶番に入り込んで引っ掛かるのか、そこがあんまり滑らかに動かなくって、そんな些細な事が気になって気になって、はじめの一口、キリマンジャロを味わう事を忘れてしまって悔しい思いをしたんだよ。この砂糖だけで一口のあと、ミルクを注ぐのだけれど、小さなクリーマーの中の、もったりとした質感のミルクが注ぎ口から垂れてテーブルを汚しちゃうんだ。あのよくある型のクリーマーが来ると、いつも慎重に注ぐのだけれど絶対に汚してしまう。白いトロリとした液体が涎のようにテーブルまで垂れてさ、あれは見ていて気分良くはないよね。それをガサガサした白い紙ナプキンで拭うと絶対といっていい程テーブルにミルクが筋になって残って、とても一回じゃ拭えない。ああ、そうするうちにカップの中の白と焦茶が綺麗にマーブル状になって混ざりあって良い調子に溶け合ってすうっと消えるのを眺める楽しみが半減しちゃうんだよ。それを悔やんでいたら又、味を忘れてもうカップは空だ。水の入ったコップの中の氷が溶けて、カランと音をたてて落ちたので気付いたよ。
彼女の前でも僕はいつもそうさ。
今みたいにやっと出会えたと思えば、いろんな事が気になってよくわからなくなって、そのうちニッコリ「じゃまた今度」と軽く手を降って、いや、手を0.5秒、ほんの少し挙げて別れるんだ。
彼女のコートの隙間からチラチラ見える真っ赤なカシミヤセエタアしか憶えてないよ。全く。
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| 「砂糖壷」 |
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全く。
あの人の癖なんでしょうか。絶対わたしの目を見ては呉れない。ひょっとして、わたしの服装がそんなに可笑しいのかしら?襟や袖口ばかり注視して。安っぽい色のセエタアだって心の中で笑っているんでしょうね。それにしても「そこいらでお茶などいかが?」なんて一度も言って呉れもしないのは、やっぱり早く帰りたいからなのね。でも今日も立ち話で良かったわ。さっき気付いたのよ、このセエタア、箪笥からひっぱりだして着たのだけれど、蟲喰いの小さな穴が丁度肘あたりにぽっかりと空いていたの。嫌ァね。そんなの恥ずかしくッて外套も脱げやしないじゃない。あなたにも恥をかかせずに済んだわ。視線のあわないあなたはいつも、その視線をいつも私の首から下に向けている。あんなに綺麗な目をしているのに。どの男優のブロマイドよりも好きな、中原中也のポートレイトのあの目とそっくりの、黒目がちな変に光のある目をしているのに。それが床屋にも行ってないような伸ばし放題の前髪の間から、急に弱々しくなったり、なにかの拍子にピカリと光ったり不思議に変わるの。きっとあれは大きな黒曜石でできているのだわ。光の一日の出力量が決まっていて、いつも手を突ッ込んでいるポケットの中だかどこかにダイヤルがあって光の調節をしているのよ。そんな不思議な石だもんだから、盗まれやしないか始終警戒しているのよ。わたしのお祖母様がお持ちの色石やら珊瑚やら真珠やらだって大切に何処かへ隠してしまわれて、おかあさまにも、わたしにさえも、その在り処を教えて下さらないようにね。あなたの目に比べたら全然大きくないのに、よ。それにしても、ねぇ、目が石でできているなんて、なんて不思議なの?なんて可哀想なの?なんて素敵なの?だから首がつかれて項垂れているのかしら?だから今しがたみたいに早く帰ろうとするのかしら?そして家に帰って蒲団に仰向けに寝転んで重すぎる目を休ませたいのね。蓄電させたいのね。だったら仕方ないわ、早くお帰りなさい。さあ、お休みなさい。
ああ、
でも
いつか、
あの目とわたしの目がチカリと合ったら、
恐らくわたしは死んでしまうのでしょう。
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| 「黒曜石」 |
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「わかってる」とは、其れ如何に
分かって無い、解って無い、判る訳もない
僅かな言の葉を掴み
鬼の首を捕ったやうな
貴様のしたり顔
あはれゴーゴン、鏡は私の手に在るぞ。
御免、
今は喉が切れておるから
喰ひ初めなぞ無理!
ト、言い訳しつつ…
悔い染めの言葉のみ
だらだらだらりん
悲しい顔しないで…
ね、ね、ねっ
なぞ子供あやす「テ」は使えぬのか…
私は今も昔もずっと私で生きて来た
今後も、変わるかも知れぬし
変わらないかも知れぬ。
諸行無常は私の内にも確かに存在する。
だがね、ひとのことばを自らの主観としいきてはいない!
ゆくかわのながれはたえずしてしかももとのみずにあらず
よどみにうかぶうたかたはかつきえかつむすびて
ひさしくとどまりたるためしなし
よのなかにあるひととすみかとまたかくのごとし
諸行無常。諸行無常。諸行無常。
しかし、最期くらい私がキメても良いだろう?
君「清廉潔白居士」綺麗でショ?
私「居眠欠伸信女」似合ってるでショ?
墓石に刻むなら、かかる言葉はいかがかね?と
笑いながらリューター持って君に問う。
さあ、ニヒリスト返上。
私も誰かに失望する時が在る。
きっと君が私に失望しているように。(ああ嬉しい)
期待が在るから失望が在るのだ。
子供じみた幻想や夢なぞ
他人に持つものでもなし、恥じとも思う心も在る。
さりとて、人生は彩りがないと詰らぬもの。
ささやかに、つつましく…とは、どこまで許される?
ホラホラ、悶々として胞子飛んでますよ。ふふ。
それでも夜には貘が来る、掃除機持って。
朝にはサッパリした顔で笑うさ!
すなはち「ハレ」!
だが毎日は続かぬのか…
ただ黙しておればよいのか?
また安穏の裏で剣呑として生きるのか?
…不器用?
何を望む?
平安は遠い。
ああ、この設問、私自身に鏡向け問いたい!
私には「ケ」があまりにも多すぎる!
またしらずかりのやどり
たがためにかこころをなやまし
なにによりてかめをよろこばしむる
『方丈記』
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| 「剣呑安穏」 |
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ええ、左様でございます。
優しい人がおおすぎて
逆に神妙になってしまいます。
わからぬように
手の震えを押さえるのが精一杯です。
かといって
攻撃的な要素をはなつものにも近付けない
私の対極
赤と黒、黄と黒などの強烈な色彩
熱を放つ焔
それら要素を持って
近付いて来られるのが恐ろしい
私は黙って傍観するだけ。いいや、逃げている。
しかし、心の底では嘲笑ったり、嫌悪したり
げに私ッテ意気地なしの卑怯者です。
こぼれ落ちたなにかの粒も
善良なる皆様が待っていると思うと
拾い集める時間など無く
あたふたとしている間に
風がさらってゆきました。
ああ、ああ、こんな言い訳
みっともないですね。
その格好が気恥ずかしくて
あたりにあったものを
適当に身に付けましたが
なんだか、ちぐはぐで
・・・可笑しいですか?
実際 着心地は良くありません。
薄ら笑いの行く末は
カタストロフ。
得体の知れない奈落。
ああ、早くはだかになって
家の布団にくるまりたい。 |
| 「主体性なき」 |
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